アート

水彩協会のあゆみ展、展示作品

 

・・・例年開催されています「水彩協会展」の前に「水彩協会のあゆみ展」が開かれています。

水彩協会の発足の創立当初の経緯を知るべく「水彩協会のあゆみ展」を興味深く拝観いたしました。

「水彩協会のあゆみ展」のパンフレットに掲載される範囲にとどまる紹介となりますが、この記事が参考になれば幸です。

水彩協会のあゆみ展

瀬戸信用金庫アートギャラリー企画展

  • 展示場所:瀬戸信用金庫、瀬戸市東茨町36番地の1。
  • 展示期間:2024/1/6~2/12(開館)。
  • アクセス:名鉄瀬戸線、尾張瀬戸下車①徒歩15分・②北側バスロータリー(菱野団地行き)陶栄町、下車すぐ。
  • 開催時間: AM10:00~PM4:00。
  • 休館日:月・火耀日。

水彩協会発足経緯

・・・水彩協会は、戦後間もない1946年(昭和21年)に中部水彩協会として発足しました。

翌1947年(昭和22年)に第1回中部水彩展(現:水彩協会展)が開催され、今日まで毎年展覧会が開催されています。

水彩協会は、「会派を越えた集まりを目指す」という精神により、日本水彩画会・日展・二科会・

一水会・二紀会・新制作協会・国画会・春陽会・自由美術協会・示現会・水彩連盟など、

会派の垣根を取り払い、どの団体に所属していて自由に参加できる公募形式の美術団体です。

展示作品

・・・瀬戸市にゆかりのある作家、加藤孝一・佃政道が、発足当初の創立メンバーに加わり、

水彩協会の発展に寄与されました。また、瀬戸市にアトリエを構え日本を代表する画家、

北川民次も創立当初の水彩協会展に協会委員として参加し出品していました。

今回の展示では、水彩協会創立委員の加藤孝一・佃政道の作品を展示するとともに、

現在の水彩協会の主軸となる運営委員、瀬戸市出身の委員の作品を展示します(案内書パンフレット)。

出展作家紹介

・・・出展作家の紹介は、展示会場での撮影が出来ず、パンフレットに掲載の作品の紹介となります。

佃政道

  • 1901(明治34年)岡山県岡山市に生まれる。
  • 1924(大正13年)東京都美術学校図案化卒業。
  • 1925(大正14年)東京・神田今川小学校専科教員。
  • 1930(昭和 5年) 日本水彩画会会員。
  • 1932(昭和 7年) 愛知県立瀬戸窯業高等学校教師。
  • 1946(昭和21年)中部水彩協会(現:水彩協会)に参加
  • 1960(昭和35年)名城大学建築科講師。
  • 1961(昭和36年)愛知県立美術館にて版画伍人展開催
  • 1972(昭和47年)新宿・伊勢丹、大和路版画百景展を開催。
  • 1975(昭和50年)瀬戸郵便局(新築落成記念)版画制作。
  • 1992(平成 4年) 9月28日 逝去。
1963年:慈光院の庭
1973年:宝幢寺本堂

 

加藤孝一

  • 1908(明治41年)瀬戸市に生まれる。
  • 1931(昭和  6年)上品野尋常高等小学校の教員となる。
  • 1946(昭和21年)二科会初入選、以後連続入選。北川民次に師事。中部水彩画会創立(現:水彩協会)に参加
  • 1950(昭和25年)教員を退職し、画家として独立する。
  • 1951(昭和26年)第1回中部二科展に出品。
  • 1957(昭和32年)二科会会友推挙。
  • 1970(昭和45年)二科会会員推挙。
  • 1984(昭和59年)二科会評議員となる。
  • 1987(昭和62年)CBCくちなし賞受賞。
  • 1988(昭和63年)12月28日 逝去。

 

1984年:雲崗石窟
1985年:スペイン風景

 

大澤啓三

2017年:17・砂の民・9

堀尾一郎

2023年:風神の方舟

その他の展示

現在の水彩協会の主軸となる運営委員、瀬戸市出身の委員の作品が展示されています。

出展作品すべての紹介は、展示会場での撮影が出来ず下記掲載の出展者名簿の紹介となりました。

<出展者名簿(敬称略)>

大澤啓三・石川容子・小沢一・尾中真理・祖父江寿枝・竹下功・中田純子・端山操・堀尾一郎・松村憲一・水野興三・森口由美子・吉川房子。

 

常設コーナー

・・・常設コーナー(瀬戸信用金庫)には、瀬戸市にアトリエを構え日本を代表する画家、北川民次氏の作品が展示されています。

作品の多くに描かれた、陶業の煙突が描かれた風景、パンジーと人が描かれた作品が印象深い。

メキシコ絵画の影響の中にも、同氏の地元愛・人間愛に満ちた感情がストレートに伝わってきました。

「水彩協会のあゆみ展」のまとめ

・・・「水彩協会のあゆみ展」での展示作品を含め、水彩協会の発足・創立当初の経緯などを興味深く拝観しました。

今回のギャラリー展示は、瀬戸市にゆかりのある作家、加藤孝一・佃政道氏及び、一部運営委員などの作品でした。

常設コーナーは、地元出身の北川民次氏の力強い作品が多数保管・展示され、大変見応えがありました。

「水彩協会のあゆみ展」は、来る第78回水彩協会展を前にぜひ拝観したい展示でした。

本展を拝観する前、尾張旭文化会館で開催の「芸術展」のご案内を水彩協会の川合委員さまから頂きました。

同展を拝観後、多忙の中「水彩協会のあゆみ展」の展示会場にご案内いただき、川合様にご足労をお掛けしました。

<ご参考>令和5年度自主文化事業「芸術展」

尾張旭し文化会館2F展示室・展示ギャラリー

  • 展示場所:尾張旭市、教育委員会・文化協会。
  • 展示期間:2024/1/30~2/4
  • アクセス:名鉄:尾張旭駅より徒歩5分。
  • 開催時間: AM10:00~PM5:00(最終日:PM4:00)。
<出展者(作品)一部紹介>
粥川信夫(昔日)油彩画、川合恵子(ブルーローズ・仙台空港2011)シルクスクリーン他。

不慣れな土地で地元の方の案内は大変心強く、同じ趣味を持つ仲間の心遣いに感謝!感謝でした。

<ご参考>第78回水彩協会展(2024/2/20~2/25)

愛知県美術館ギャラリー8F(A/B/C/D)

  • 開催場所:ギャラリー(A~D)、名古屋市東区東桜1丁目13-2。TEL052-971-5511
  • アクセス:地下鉄東山線・栄。
  • 開催時間: AM10:00~PM6:00(最終日はPM4:00迄)。

水彩協会のあゆみ展を最後まで読んでいただきありがとうございました。第78回水彩協会展にお越しいただければ幸いです。