或るきっかけで中学3年の夏に金づちを克服し、「泳げるようになったその喜び」をもって、高校で水泳部に入りました。
しかし、高校三年間の練習はハードでした。でも何とか県大会決勝に出場できるまで、いろいろ試行錯誤しました。
そのころの経験から、水泳上達に効果的だと確信する事柄を、自分の経験をはさみながら記事にしました。
猛練習しているのになかなか成果が出ない!何故か?という方の参考になれば幸いです。
早く泳ぐポイントは競泳種目と足首の可動域の相性
・・・練習しているのに成果が出ない原因は、足首の可動域と、泳ぎの種目がマッチしていないからでは?
速き泳ぐポイント
練習の成果が出ない原因は?
ズバリ、一度「足首の可動域をチェック」されたらいかがでしょうか。
特に、スイミングスクールに通っているお子様をお持ちの親御様におすすめします。
お子様が自分に合った泳ぎを身に付け、生き生きと喜んで水泳に取り組んでいる姿を想像するとうれしくなります。
「小さな事柄でも、成功体験を重ねることは幼少期に非常に大切」、その環境を作る事は親(大人)の義務であると思います。
又、健康維持のためプールを利用されておられる皆さま、さらに上位を目指しておられる方々に伝えたいのです。
自分の足首に合った泳ぎをみにつけるポイントとして、この記事がご参考になれば幸いです。
なぜ早く泳ぐ?理由
競泳種目と自分の足首の可動域など考えたことはなく、ただ健康のためにやっているだけですか?。
好きな種目だからただ泳いでいるだけ。という方は少ないのではないでしょうかのか。
泳いでいる限りは少しでも早く泳ぎたいと思うのが人情というものです。
そのほうが目標に向かって、努力もし甲斐がありますよね。
努力しそれなりの成果が上がると、やりがいがありモチベーションも上がります。
まさにスポーツが、我々に愛される原点がここにあると私は思っています。
普段の生活の中で、自分の努力した分だけ確実に成果が見える日常の出来事はそうはたくさんありません。
実生活の上で、会社や家庭の中では自分の努力や気遣いは、なかなか他人には理解してもらえない事が、多いのではないでしょうか。
自分だけでなく他人との比較の上でも自分の努力の程度が確かめられる、これがスポーツの良い点ですよね。
競泳種目と足首の可動域
・・・例、クロール:足首の甲側で水をけることで、推進力がUPします(写真参照)。
水中では大きく影響
足首の可動域・・・地上で歩く時は気にしませんが、水中では空気中と違い、極めて大きく影響します。
競泳種目との相性(適正)
バレーの足首は自由形・背泳・バタフライなどと相性が良く、カエル足は平泳ぎに適しています。
このように足首の可動域は、自由型・背泳・平泳ぎ・バタフライなど、競泳種目別に相性(適正)があります。
足首の可動域と競泳種目の相性を確認し、適正な競泳種目の選択により、貴重な時間と努力を無駄にしないことが重要です。
振り返れば、私が高校で水泳部に入り、練習した3年間の失敗体験談をご覧いただきたいです。
水泳に関して自分のお子様はもともとどんな競泳種目に適正があるのか、重要な選択のお役に立てば幸いです。
このブログで早く泳ぐには、足首の可動域と競泳種目の相性がポイントだと気づいていただき、
これからの将来少しでも自分に合った競泳種目を楽しんでいただけたら幸いです。背泳
カエル足は平泳ぎ、バレリーナの足首は自由形・背泳
カエル足は平泳ぎ
正しいカエル足
- 引きつけた足の親指を、外側に向け、足の裏を真上に向ける。
- 引きつけた足の裏で、水を押し出すようにしてける。
- 細長い円を描くようにけり、そろえた状態に戻す。
平泳ぎ:悪いやり方
・・・足首の可動域は、個人個人で違います。
人間が歩くとき走るときは、そんなに気にするほどの影響はありません。
しかし前にも述べましたが、水中においては、足首の可動域が相当に影響します。
では足首を仮にA型(バレーの足首)とB型(カエル足)に分類します。
そのほかに参考までに、バタフライA型(バレーの足首+肩の柔軟性)を追加します。
バレリーナの足首は自由形・背泳
A型(バレーの足首)へ分類
・・・先ず、仰向けに寝転がって足を組んでください。
上になった片方の膝小僧、その足の甲と親指をご覧ください。
足の親指が膝小僧より、下を向いている人はA型です。自由形・背泳に適しています。
脚を伸ばした時、バレーダンサーのように足首の可動域をが柔軟で、ピーンと一直線に伸ばせる方ですね。
B型(カエル足)へ分類
・・・同じく仰向けになり、上になったほうの足を体に近づけひき寄せてた時、足首の関節が楽に鋭角に曲げられる人はB型です。
足首の可動域がカエルのように引きつけられる方、かかとが鋭角にできる方ですね。
平泳ぎに適しています。足の裏の蹴りで大きな推進力が生まれます。
バタフライは、足首はA型+肩の柔軟性
・・・足首はA型(バレーの足首)で、且つ肩の柔軟性が必要で、この二つを兼ね備えた体格的に恵まれた方です。
肩の柔軟性
肩が柔らかく上半身も柔軟にしなやかに動かせる方。個人メドレーはすべてが兼ね備えた体でないと無理な種目です。
個人メドレー
本人の努力に加え、足首の可動域が広く肩も柔軟性を兼ね備えた個人メドレー選手!芸術品レベルですね。
病気を克服し頑張っている池江選手など、メドレーリレーの選手全員に応援したい気持ちです。
足首の可動域と競泳種目との相性
A型(バレーの足首)の可動域
魚でいえば、尻尾の役割をします。左右の足の甲を上下に交差することで、甲側で水をけり、推進力を生みだします。
甲側で水をけり、推進力
自由形・背泳に適しています。足首は力を抜き甲側で水をけり進む状態でないと推進力は生まれません。
B型(カエル足)の可動域
まさにカエルの足のような役目です。脚をたたみ足首の関節を曲げ、足裏で水をキャッチします。
と同時に後方に強く蹴り閉じる動作で推進力が生まれます。平泳ぎに適しています。
逆に、足関節の曲げ方が鈍角だと、足裏で水をキャッチできず推進力は生まれません。
水をキャッチ、推進力
バタフライの足首・肩の可動域
ドルフィンキック
A型(バレーの足首)でドルフィンキックと言われ、イルカのように全身の上下と連動させ、推進力を生みだします。
両手の返しは平泳ぎのように水中で胸の下の返しではなく、水の抵抗を避け肩越しに前方に返します。
その後、頭上をかすめ水中で後方に漕ぎます。よって、両肩の柔軟さが必要です。
足首のストレッチ
陸上での足首のストレッチも有効です。下記、左半分はクロール・右半分は平泳ぎ。
肩のストレッチ
<その1>左右交互に、10秒続ける
(1).片方の腕を真っすぐ上にあげて
背中をさわるように肘を曲げる。もう一方の腕で頭の後ろにあるひじをおさえ、下に向けて軽く押していく。
(2).手の平を手前に向け
肩の高さにして腕を真っすぐに伸ばす。もう一方の手で、のばした腕の肘を掴み、横にひく。
(3).手の甲を外に向けて
両手を後ろで組む。腕を伸ばしたら、痛くない範囲で、ゆっくり上げていく。
<その2>左から、10秒続ける
1.足を肩幅ぐらいに開いて
壁を正面にしてまっすぐ立つ。両手を壁に着けたら、両腕を伸ばしたまま、体を前に倒す。
2.両ひざを立てた状態から
上体を前に倒して、両手を床に着ける。膝をついたまま、痛くない範囲でお尻を落として、ゆっくりと正座の状態になる。
水泳上達参考書2冊
・・・最期に本記事を記載するうえで、自分の経験からも判断し納得できる有益な専門書を紹介します。
その1. 体育基本レッスン
コツをつかんで苦手を克服!小学生のための体育基本レッスン<朝日新聞社、発行>
その2.水泳のコツ大研究
キミにもできる! 水泳のコツ大研究 水中遊びからクロール、平泳ぎまで<株式会社PHP研究所、発行>
*上記2冊は、水泳に慣れ親しむ時期でもある小学生を対象として編集されています。
図解・写真など使い現場に沿った説明が分かりやすく、当ブログに使用の写真・図解も上記2冊の本からの抜粋です。
高校の水泳部での練習
・・・振り返れば、私が高校で水泳部に入り、練習した3年間の失敗体験談をご覧いただくことになります。
水泳部入部
・・・中学三年の時、念願であった金づちを克服しました。
その喜びそのまま、高校へ入学と同時に無謀にも、水泳部に入部しました。
キャップテンは、私の入部を大歓迎。曰く、今年は県大会でメドレーリレーを結成したい。
平泳ぎ・バタフライ・自由形の選手はそろっている、あと背泳ぎの選手が欲しい。
背泳ぎの練習
・・・背泳の選手が不足していたところだった。丁度よっかた!君は背泳をやってくれ。
その一言で、競泳種目は背泳に決まり、初めての経験でしたが背泳に専念することになりました。
1~2年猛練習にもかかわらず、他校と競争するまでのレベルに到達しませんでした。
2年の夏が終わり、メドレーリレーの夢もなくなりました。その間も背泳ぎの記録は伸びませんでした。
足首の可動域と競泳種目の相性の解説書 発見!。
・・・上級生は卒業、翌年はキャプテンを任されることになました。
このままではだめだ!何とかしなければなりません。水泳に関する本を読み漁りました。
ある日、図書館のスポーツの棚で見つけた小さな本の数ページでしたが、目からウロコの記事に出合いました。
足首の可動域と競泳種目の相性が載ってました。なんだこれだった!背泳ぎで結果が出ない原因が判明しました。
自分の足首の可動域と相性がいいのは、平泳ぎしかないと判明しました。
競泳種目「背泳ぎ」と足首の可動域「カエル足」の相性は、良くなかったのです。
高校1~2年の間、私も・キャプテンも・コーチも、競泳選手の足首と競泳種目の相性に全く触れたことはありませんでした。
それとも皆知ってて、私だけが気づかなかったのでしょうか?今でも不思議です。
3年になり、5月の練習シーズンから平泳ぎの練習に転向しました。
その年の夏に開催される県大会までの練習期間は、少ししかありません。高校の2年間が実に悔やまれます。
もっと早く足首と競泳種目の相性に気づけばよかったですが、今は練習するしかありません。
県大会までの期間、学校が始まる前に一人でプールに出向き、早朝練習をプラスしました。
このブログを書きながら思う事は、水泳に関しては足首の可動域と競泳種目に相性(適正)があります。
決して報われることのない努力をしている方がいるのではないだろうか?
青春の貴重な時間の中、「同じ後悔をしてほしくない」と思いながら書いています。
競泳種目の変更
・・・足首の可動域と競泳種目の相性に気づかされ、改善された方がいらっしゃれば幸いです。
又お子様にアドバイスできた方、一刻も早く相性の良い競泳種目に変更し、喜びと自信に満ちた我が子の姿をご覧ください。
お子様のうちに、たとえ小さくても成功体験をさせることは今後の成長に極めて大切です。
平泳ぎの練習
・・・高校三年の夏の終わりごろ、やっと皆に迷惑をかけない程度までレベルを上げることができました。
鹿児島市内には、高校生用の練習プールは25m・8コースが一つしかありませんでした。
15人程度を二組に分け一緒に使用していました。全校の水泳部が、同じコーチ一人のもとでの合同練習でした。
放課後の練習エピソード
普段の練習は5千mから8千mが基本でした。(50m×10本のダッシュを1セット(500m)。
1セット(500m)を10本セットで5千m、その後追加メニューがベースです。
ある日、50mダッシュの練習の途中、そのコーチが1500m!と声を上げ、スタートの笛を吹きました。
1500mは自由形だけの種目です、平泳ぎ種目には1500mはありません。
しかし、躊躇・反論する間もなく各自の専門種目で一斉に飛び込み、1500m完泳を目指し泳ぎ始めました。
ほとんどの人が泳ぎ切り、遂に平泳ぎの私は一人残りました。1000mくらいまでは覚えていますが・・・。
日が暮れかけたプールに私の泳ぐ水音だけがこだましていた。と、思います。
何回かのターンの後、コーチの”上がれ”の声で救われました。完泳はできませんでした。
練習後は、疲労困憊でした。自転車で30分の家路が遠く感じました。
冷蔵庫の中に”トマトが一つ”ありました!それを口にして、そのまま寝てしまいました。
翌日、いつもの時間に目が覚め、疲労は回復してました。あの頃は若かったのですね。
まとめ
・・・競泳の種目に関しましては、陸上競技とは比較にならないほど足首と水中の関係(抵抗・推進力)は大きいのです。
足首の役割つまり水のキャッチ具合と競泳種目の相性がとても重要になります。
高校1~2年の間、私も気づかず・キャプテンも・コーチも、競泳選手の足首と競泳種目の相性に全く触れたことはありませんでした。
水泳に触れるすべての方々が、足首の可動域と競泳種目の相性(適正)をご理解されればこれに勝る喜びはありません。
特にお子様・部活での青春の貴重な時間・労力を無駄にしないよう願い投稿しました。
この記事が参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。