アート

水上卓哉展 「奄美森の唄」、作品紹介・米田みのりミニコンサート・その他

 

・・・今回のガルリラペでの個展は3回目。第22回奄美を描く美術展大賞受賞作「雨やどり」は、

名古屋での展示は今回が最後になります。

是非この機会にご覧ください(水上卓哉氏)。とのご案内を頂き、

水上卓哉展「奄美 森のうた」を拝観し、ミニコンサートも体験いたしました。この記事が参考になれば幸です。

水上卓哉展「奄美 森のうた」展

ギャラリー:ガルリラペ

  • 開催期間:2024/3/22~4/7。
  • 開催場所:ギャラリー:ガルリラペ。名古屋市昭和区高峯町143-15。TEL052-834-5671。
  • 開催時間:AM11:00~PM6:00。
  • 休廊日:水・木曜日。

ガルリラペ、アクセス

  • 地下鉄名城線 「八事日赤」駅下車2番出口 徒歩7分。
  • 市営バス「妙見町」駅下車 徒歩1分。

作品紹介

壁面大作(1)

・・・ギャラリーの大壁を埋め尽くす、横4.5メートルの大作。その大きさと迫力に圧倒されます。

大作に向かい、中央右から撮影

 

大作を左に、ミニコンサートのステージに向け撮影

壁面大作(2)

・・・ミニコンサートステージの正面と側面は、水上さんの作品「奄美の大自然」で飾られていました。

奄美の風(板根)

ミニコンサートステージの正面を、奄美の風(板根)の作品が、力強く華やかに飾ります。

奄美の風(ヘゴの若芽)

ミニコンサートステージ左側横壁を飾るのは奄美の風(ヘゴの若芽)です。

 

雨やどり

第22回奄美を描く美術展大賞受賞作「雨やどり」、名古屋での展示は今回の展示が最後になります。

 

奄美の風(アマミノクロウサギ)

その他、奄美の風シリーズ作品のほか壁面の作品を紹介します。

 

奄美の風(フナンギョの滝)

 

記帳スペース壁面

記帳スペースの壁面を飾る作品の傍らに「作者の思いを語る「キャプション、コメント」に目が留まりました。

名瀬にある奄美海洋展示館でクマノミに会いました。

白く美しいイソギンチャクの中でかくれんぼをしているようでした。

イソギンチャクとクマノミは良く描くモチーフでいつも「ともに生きる」とタイトルを付けています。

これまでS50、F100号、30m超の大型作品を2点描きました。

れぞれ違う種が助け合い、影響し合い、

ともにいきる。人間も自然から学ぶところがたくさんあります。(キャプション、コメント)。

 

その他壁面の作品(1)

ご参考:大作を飾った大壁面の向かい側に飾ってあります。

その他壁面の作品(2)

ご参考:一番上の作品は、記載済みの「奄美の風(アマミノクロウサギ)」です

その他壁面の作品(3)

ご参考:コンサート用ステージ側面の柱に飾られた作品。

水上卓哉さんプロフィール

・・・水上卓哉さんのプロフィール・画歴・芸術活動などご紹介します。

プロフィール

  • 1990年 名古屋市生まれ。
  • 2017年 京都造形芸術大学大学院芸術研究科(通信教育)芸術環境専攻修士課程 美術・工芸領域洋画分野 終了。
  • <現代美術家協会 会員> <愛知芸術文化協会 会員>

 

芸術活動

  • 個展:2022年「市民ギャラリー栄 次世代アーティスト企画展水上卓哉の世界~イニチトハ~」、愛知 2023年 第4回水上卓哉絵画展「奄美の風」名古屋三越ジャパネスクギャラリー)はじめこれまでに16回。
  • グループ展:2023年 愛知芸術文化協会≪ANET≫30周年記念(古川美術館)、愛知 2024年 AXIS EAST 2024(アートスペース羅針盤)、東京 ほか多数。
  • Art Works:2010年から「名古屋少年少女合唱団が贈るクリスマスコンサート」チラシ原画担当。2018年7~9月中日新聞 歌壇俳壇 カット担当。

 

受賞歴

  • 2016年・2018年 シェル美術賞。
  • 2017年 京都造形芸術大学大学院芸術研究科(通信教育)終了制作展「研究室優秀賞」。
  • 2018年 第229回ル・サロン2019入選。
  • 2019年 FACE2019 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選。
  • 2021年 第77回全国公募現展名古屋移動展「中日新聞社賞」。
  • 2023年 第2回FEI RURO ART AWARDトレンタ部門「準大賞」。
  • 2023年 第22回奄美を描く美術展「大賞」

 

米山みのりミニコンサート

・・・米山みのりさんのシマ唄ライブが開かれました。

3月23日(土)①13:30~②15:30

OPENINGシマ唄ライブ

・・・米山みのりさんによる奄美の唄と内容、タイコの叩き方の指導がはじまりました。

私は、②15:30開催に参加しました。オープン前の熱気が伝わってきます。

写真:コンサートの開催を待ちわびるステージ前の熱気。

コンサート

オープン前の熱気をそのままに、米山みのりさんのシマ唄ライブが始まりました。

その日は、朝から曇りがちで時より小雨がち。

まさに年間を通して感じる奄美を象徴する気候にピッタリとの談。

奄美のシマ唄は、シマ(集落)の人たちの生活の中から生まれた唄ともいわれています。

水上卓哉さんの作品で満たされたミニコンサート会場は、奄美の大自然に囲まれた様な別世界でした。

全員参加の楽しいライブ

写真(2024/3/23日):(左)知事(中)米山みのりさん(右)水上卓哉さん(ミニライブ会場)。

コンサートは、米山みのりさんのシマ唄・歌詞の内容・奄美の唄とタイコの叩き方の指導・合唱と続きました。

皆で歌い、数人のおじさんが太鼓を叩きました。私も初めて歌に合わせてタイコを叩きました。

写真(2024/3/23日):初めてタイコを叩きました。三拍子のトントントン・トントントンが、耳を離れません(水上卓哉さんが送信してくださいました。感謝!)。

最後は集会の最後に必ず行われる締めの踊り、全員参加の奄美踊りの指導です。

全員で両手を上げ男子は左右にこぶしを振ります。女子は手のひらを左右と前後に振ります。

写真(2024/3/23日):米山みのりさんとタイコを叩いたおじさんM氏と。
*タイコを叩いたおじさんM氏

本日、初めて画廊「ガルリラペ」を訪廊。地下鉄八事日赤駅から徒歩7分のアクセスを確認し、神沢駅を出発。

健康の面からも歩ける程よい距離~地下鉄2番出口から左のはずだが初めての場所は不安~通りかかったおじさんに声掛け。

目的は同じ画廊が判明し、未知の場所では心強い味方と遭遇(ラッキー!)。ライブもご一緒で名刺交換。

米山みのりプロフィール

・・・シマ唄ライブ「米山みのりさん」のプロフィール・受賞等歴など紹介します。

プロフィール

  • 1989年 奄美大島瀬戸内町生まれ。
  • 2000年 永井しずのシ詩章教室に通いシマ唄を学ぶ。その後、永井氏の師匠岡野正巳氏のもとで研鑽を積む。
  • 現在:観光ガイド「スローガイド奄美」に勤務&大自然だけでなく歴史・文化などにより深い奄美の魅力を歌と共に語り継いでいる。

受賞歴

  • 平成16年 第25回奄美大会(少年の部)最優秀賞。
  • 平成18年 奄美シマ唄日本一大会(青年の部)優勝・新人賞(日本民謡協会奄美連合委員会大島新聞社主催)。

*澄んだ歌声と軽やかな三味線が心にしみわたる楽しいライブでした。唄の指導を含め有り難うございました。

その他

・・・「奄美の森を力強く描写」との見出しで水上さんの油彩や陶画展示を紹介した新聞記事、及び県知事の来賓を紹介します。

新聞記事

奄美の森を力強く描写

・・・上記の見出しに「昭和区の水上さん油彩や陶画展示」のサブタイトルが付いた記事を紹介します。

写真:奄美大島の濃密な自然をモチーフにした油彩画を出展した水上さん=昭和区高峯町の「ガリル ラペ」で(2024/3/23、中日新聞)。

記事内容:個展タイトルと同題の大作は、高さ4メートルにもなる、

木性シダ「ヘゴ」が生い茂る奄美の原生林に分け入って、描いた。

スコールが止んだ後の湿気を帯びた濃密ヘゴの森を、力強い筆運びで描写し、

作品の前に立つと、引き込まれそうな迫力がある。

複雑にうねるウラジロガシの巨大な板根を描いた作品や、

美しい緑色のカエルがへごのうろで雨宿りする大賞象受賞作「雨やどり」からも、

奄美の自然が放つエネルギーを感じる。

水上さんは普段、「この世界のすべては一つ」という世界観「oneness(ワンネス)」をテーマに創作を続けている。

「奄美の偉大な自然を感じてもらうとともに、自然と、

そこに暮らす生き物の命の大切さを伝えることが出来たら」と話した。

水、木曜休み。23日午後1時半、3時半からの2回、

会場で奄美大島の米田みのりさんのミニコンサート「シマ唄ライブ」がある。入場無料。

愛知県知事が来賓

従来から水上さんの作品のファンである愛知県知事大村氏が来館、大作の前でツーショット。

水上卓哉展 「奄美森の唄」のまとめ

・・・水上卓哉展「奄美森の唄」と題した展示会は、正に題名の通りでした。

奄美に行ったことのないライブに参加した観客も、奄美の森の作品に囲まれながら、

米山さんの唄と踊りを通して、バーチャルながら「奄美森の唄」を体感できたのではないでしょうか。

展示会で再認識したことは、水上卓哉さんの制作テーマ「地球は一つ(oneness)」です。

つまり同氏の理念である、200年後の子孫に美しい地球を残すために人間が何をするべきか・・・

採りすぎたり、汚しすぎたり、使いすぎたりしていないか。

生き物の命の輝きを描く事で訴えていきたい。(水上卓也さん案内状より)。

若く純粋で才能あふれる稀有な存在であり、ファミリーと共に心から応援したい芸術家であります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。