アート

第41回 春日井版画クラブ杲作品展、展示作品紹介。拓刷り。

 

・・・「第41回 春日井版画クラブ杲」の作品展が下記のごとく開催されました。

  • 開催場所:春日井市役所 市民サロン。
  • 開催期間:2023/10/11~16。
  • 所  在:春日井市鳥居松 春日井市役所。
  • アクセス:JR春日井駅より鳥居松下車。
  • 開催時間: AM10:00~PM4:00(初日:正午開館、最終日PM3:30閉館)。

第41回 春日井版画クラブ杲、展示作品紹介

・・・春日井地区で活動する木版画グループ、春日井版画クラブ杲(こう)の作品展が、

昨年に引き続き、春日井市役所 市民サロンで開催されましたので、展示作品を紹介しました。

展示作品

・・・今回は、最終日の午前にお伺いしました。運よく緒方 隆氏の当番日でした。

兼ねてから緒方 隆氏の作風である「拓刷り」に興味がありました。

よって今回は、出品者名簿と緒方 隆氏の作品の掲載を了解いただければ幸いです。

出品者名簿

(講師表示後、あいうえお順・敬称略)

講師、畑 涼一

市川由紀、老本喜美枝、小笠原宏之、緒方隆、田中惇、貫名文子、町野好宥、松本哲、水野敏生、村瀬秀夫、山田幸江。

展示作品紹介、拓刷り

・・・拓刷りは、魚拓の様に版木と作品が反転せず、上下左右が同じ向きに仕上がります。

緒方隆氏の作品における「拓刷り」の説明を掲載します(参考史料:陶芸メッセ・益子:笹島喜平館)。

緒方 隆(拓刷り:作品)

写真(2023/10/14):緒方 隆氏(拓刷り作品)。

 

緒方 隆(拓刷り:版木)

写真(2023/10/14):緒方 隆氏(拓刷り作品の版木)、版木全体にニスが施してあります。

 

作業手順

1.彫りあがった版木

*写真の版木に黒く墨が塗ってあるように見えるのは、版木に墨で描かれた下絵の彫り残された凸部分。

2.CMCを塗った版木に和紙を重ね合わせる

*CMC

カルボキシ・メチル・セルローズという特殊な糊。

3.霧吹きを使い和紙全体を濡らす

 

4.プレス機で強くプレスする

 

5.プレス機から出てきた状態

 

6.すっかり和紙が乾燥した状態

7.タンポ作業

*乾燥して和紙が版木に張り付いたところで、タンポで凸部分に墨を丹念にたたく。

8.墨付けが終わった状態

9.完成へ

*墨画が乾いたら、版木から和紙を静かにはがす。

*緒方 隆氏からアドバイス

予め版木にニスを塗っておくと、版木から和紙をはがす時の作業がスムーズに行えます。

笹島喜平(1906年~1993年)

平塚運一、棟方志功と並び称される黒白木版画の巨匠。

棟方志功の最初の弟子であったが、表現主義的な志向から、

次第に写実による一点一刻もおろそかにしない厳格で構成的な古典主義の方向に向かう。

拓刷木版という独自の技法を創案して新分野を開拓した。

雪舟の水墨画や鎌倉期の仏像彫刻にみられるような写実的で簡素質朴な力強い画風は、

日本人のある面での美意識と伝統を具現している。

晩年の主題は不動明王を主とする仏像、古都の風景、霊峯富士、女神像など日本的象徴に限られていた。

1940年、国画会展初入選。1952年、日本板画院創立に参加(ネット情報)。

<ご参考、第40回展>

緒方 隆(拓刷り:作品)

かさご。

 

クロダイ。
<ご参考>

第40回 春日井版画クラブ杲作品展、展示作品紹介

第41回 春日井版画クラブ杲作品展のまとめ

・・・数多く活動する木版画グループの中で、「春日井版画クラブ杲」の作品展は、わくわく感があり楽しみにしています。

それは、木版画における新たな出会い(作品であり作家でありそして手法=表現手段)であります。

今回は緒方 隆氏に説明頂いた笹島喜平創案の「拓刷り」という新たな出会いがありました。

今後も「春日井版画クラブ杲」の更なるわくわく感を抱かせる展示会が楽しみです。

最後までご覧いただき有り難うございました。