アート

足立美術館:日本庭園、美術作品、四季特別展、施設その他施設その他

 

・・・足立美術館は日本画と庭園とが調和した美術館との認識あり、訪れたい美術館の一つでした。

この度、山陰ツアーで訪れることが出来、記事にしました。ご参考いただければ幸いです。

足立美術館

創設者の言葉

「庭園もまた一幅の絵画である」

・・・創設者、足立全康(1899~1990)は、地元出身の実業家。

彼の言葉「庭園もまた一幅の絵画である」に勝るものはありません(館内パンフレット)。

開館以来の状況

・・・1970年(昭和45年)秋の開館以来、訪れる方々を魅了し続ける名園と名画の絶妙な調和。

創設者の庭づくりへの情熱を生き生きと伝える5万坪の日本庭園、枯山水庭、苔庭、池庭、白砂青松庭・・・。

歩を進めるたびに眼前に広がる閑雅な風情は館内の日本画と相まって訪れる方の心を静かに癒します。

日本庭園

美術館案内パンフレットに掲載の庭園名の順に「庭園名No」を記載しました。ご参考いただければ幸いです。

歓迎の庭1⃣

・・・お客様を最初にお迎えする庭園です。

花鳥風月を愛で自然の四季を大切にする人々の心を優しく受け止め、静かに皆様をお待ちしています。

苔庭2⃣

・・・杉苔を主体とした京風の雅な庭園です。

ゆるやかな曲線を描いた苔の緑と白砂の白との対比が美しく、秋には紅葉の赤が一層の彩りを添えてくれます。

枯山水庭3⃣

・・・自然との調和が美しい足立美術館の主庭です。

中央の立石は険しい山をイメージしそこから流れる滝水がやがて大河となる雄大な山水の趣を表わしています。

同庭園の左側のアップです。秋には遠くの山々に紅葉が見られます。

生の額絵4⃣

・・・窓枠がそのまま額縁に。大小の木や石がバランスよくはいちされ、

芝生の稜線が美しくまるで琳派の絵を見ているかのような自然による絵画です。

亀鶴の滝5⃣

・・・昭和53年に開館8周年を記念して開瀑した高さ15メートルの人工滝です。

滝口から勢いよく流れ落ちる水が庭園に動きと緊張感を与えています。

池庭6⃣

・・・周囲との調和を考え、新しい感性と伝統的手法を用いて造られた庭園です。

優雅に群泳する鯉は、見る人に安らぎ与えてくれることでしょう。

喫茶室「翆」を池が囲むように設計され、「翆」から池を泳ぐ鯉を下方に眺めることの出来る喫茶室です。

鯉の泳ぎを眺めながら休憩しました。コーヒーとけーケーキ🍰でチョット一息!、お陰様で英気を養いました。

生の掛軸7⃣

・・・床の間の壁をくり抜いて、あたかも一幅の山水画が掛っているかのご覧いただける、足立美術館の名物の一つです。

観覧コースの左側奥、コーナーに腰かけるような狭いスペースです(見逃側さないように、おすすめです)。

白砂青松庭8⃣

・・・横山大観の名作「白砂青松」をイメージして造られた庭園です。

白砂の丘陵には、右に黒松、左に赤松を配置し、対照的な調和美を生み出しています。

 

美術作品

本館美術作品

・・・館内には、横山大観はじめ、川合玉堂、上村松園、橋本閑雪、榊原紫峰など、

近代日本画壇の巨匠たちの作品を中心に、総数約2000点を所蔵。

庭園の四季に合わせて展示替えを行い、作品を順次公開しています。

いずれも魅力あふれる作品の数々をお楽しみいただくことが出来ます(館内パンフレット)。

大展示室

 

横山大観

なかでも大観の作品は約120点を所蔵し、常時約20点を展示しています。

横山大観特別展示室

春のコレクション:曙色(昭和15年)
夏のコレクション:乾坤輝(昭和15年)
冬のコレクション:雨霽る(昭和15年)

 

小展示室

魯山人館

陶芸、現代日本画、童画、漆芸、木彫など展示しています。

北大路魯山人

非凡な美的感覚をもって美食を追求し、食の空間を芸術へと高めた北大路魯山人(1883~1959)。

2020年にオープンした魯山人館は、魯山人の作品を鑑賞するために新築された専用施設です。

多彩な陶芸作品、書、篆刻、絵画など、約500点の当館コレクションの中から約120点の作品を紹介します。

展示作品の一部
左から:金むら手津本、呉須風貝形鉢、織部扇方鉢、設樂刻線文壺

 

新館美術作品

・・・新館では「現代日本画名画選」と題し、当館の新しい貌である現代日本画コレクションを紹介します。

新館全景

また横山大観らが中心となって活動し、今日に至まで画壇を代表する団体として続く、

日本美術院主催の展覧会「春の院展」「再興院展」を開催します。

新館展示室

 

四季特別展(2024/3~2025/2)

・・・2024年3月~2025年2月の展示予定表を入手しましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

春季特別展(2024/3/1~5/31)

季節のアイテム

日本画から感じる春夏秋冬
上村松園:待月

 

横山大観:鼬(いたち)

 

夏季特別展(2024/6/1~8/30)

100年前の日本画

多彩な表現が生まれた時代
榊原紫峰:静物の図

 

竹内栖鳳:江南春寺正静

秋季特別展(2024/8/31~11/30)

日本画の開拓者たち

日本美術院再興110年
横山大観:紅葉

 

菱田春草:猫梅

 

冬季特別展(2024/12/1~2025/2/28)

縁起物大集合

しあわせを呼ぶ日本画
榊原紫峰:梅花群雀

 

富岡鉄斎:群僊祝壽図

 

施設その他

施設(ミュージアムショップ・喫茶・甘味)

ミュージアムショップ

本館

 

新館

 

喫茶室

「翆」

 

「大観」

池庭に囲まれた喫茶室。前章庭園で池庭として全景が掲載されています。

ケーキや甘味メニューのほか、島根和牛を使用したビーフカレーなどのお食事もご用意しています。

池庭6⃣の近く

*池の鯉を眺めながらここで一服。コーヒーとケーキ🍰で元気を取り戻しました。

 

甘味

「寿楽庵」

その他

マナーについて

・・・皆様に気持ちよくご鑑賞いただくために、美術品を長く大切にするために。

  • 館内ではお静かに願います。
  • 美術品の撮影禁止。
  • 館内禁煙。
  • 飲食物の持ち込み禁止。
  • 迷惑行為の禁止。
  • お子様連れのお客様へ。
  • 携帯電話の使用禁止。
  • 展示品等に触れないで。
  • ペットの入館禁止。
  • その他:館員の指示や注意事項をお守りください。

 

足立美術館のまとめ

・・・足立美術館は庭園と絵画の美術館との認識ありましが、マナーについての事項に美術品の撮影禁止がありました。

したがって、ブログに記載の美術作品はパンフレット記載の写真を活用しております。

今回、美術作品の個々の紹介が限られ少々残念でしたが、庭園と絵画を同等・同時に味わう貴重な経験をしました。

世界が認めた日本一の庭園と日本美術作品の調和を楽しみました。

最後まで見ていただきありがとうございました。