アート

鬼頭良子 個展:展示作品紹介、その他、蔵のギャラリー

 

・・・過去に英会話教室でご一緒したことのある鬼頭良子氏から「蔵のギャラリー」さんで個展開催の案内状を頂きました。

同氏の自己紹介の時「趣味は絵画でオキーフのファンです」。との言葉が印象的でした。

では、鬼頭良子氏の展示作品と「蔵のギャラリー」さんの紹介をします。記事が参考になれば幸いです。

鬼頭良子 個展

ここから現在(いま)

  • 開催場所:蔵のギャラリー
  • 開催期間:2024/5/2~5/6
  • 所在:日進市赤池町村東183、TEL052-801-1704
  • アクセス:地下鉄・赤池1番出口、徒歩7分
  • 開催時間: AM12:00~PM6:00(最終日PM5:00)

展示作品紹介

作者ご挨拶

「ここから」→「現在(いま)」の作品

この度は、お忙しいところ足を運んでいただきまして誠にありがとうございます。

今回の個展は、自分の人生の黄昏どきに、ひとつの区切りとして、今まで描きためたものを展示することで、

自分自身を見つめ直す機会になればと思い、開催することにしました。

思えば50歳目前に、京都造形芸術大学(現在、京都芸術大学)(通信教育)に入学し、油絵の勉強をはじめ、苦節11年間?

(と言ってもスクーリングなどが楽しくてつい長居した感あり)ぬくぬくと在学してしまいました。

その結果が、この度の作品「ここから」(在学中に制作したもの)と卒業後の「現在(いま)」の作品です。

稚拙な作品たちですが、どうぞご高覧ください。最後に、この個展の開催にあたり、

惜しみなくご尽力くださいました古澤隆広氏と素晴らしい立地の

「蔵のギャラリー」をお貸しくださった近藤正代氏に心から、感謝の意を捧げます。24年5月

作品紹介順序

ここから(在学中の作品)→現在(いま)の順に作品を紹介します。

「ここから(在学中の作品)」

・・・京都造形芸術大学(現在、京都芸術大学)(通信教育)に入学、油絵の勉強をはじめてからの作品。

作品:「border」

ザ・ボーダー(蓮)

はすわたしわたしはす・・・みえるみえない…とけるとけない

かさなるかさならない・・・いきているいきていない

はすわたしわたしはす・・・さかいめの・・・ザ・ボーダー(キャプション)。

 

作品:境界

境界1
境界2

 

作品:組成

composition(組成) 1
composition(組成) 2

 

石膏作品

作品:蓮  Lotus(石膏・立体)

 

現在(いま)「無意識なる作為」の誕生

「わずか四日を蓮は咲ききって散る。少年、青年、壮年、老年と、

いかに人の寿命が延びたとはいえ、人間も所詮は四日の命に尽きるのではないかと、

またしても人の命が思われるのである。」と、

染色家の志村ふくみは「語りかける花」(ちくま文庫)のなかでいう。

私は卒業制作で蓮の、花咲く時から枯れていくまでの多様な表情を見つめ、

蓮の生から死をテーマとして「border 蓮」を描いた。

生と死の境目。その思いを蓮の花托に托して、蓮を描き続けてきた。

しかし、卒業後。描けない日々が長くつづいた。絵が描けない。描くことが出来ない。

描くことが少しも楽しいなどとは思えない。そんな焦りの中で、ある時鉛筆を持った。

ちょうど足の手術で病院に入院している時だった。私は鉛筆を持って紙の上で落書きをしていた。

紙の凹凸を薄くなぞる。指の力を抜いて、自らの意識を透明にしていく。

鉛筆は線に導かれて、少しずつ少しずつ線につながり形をつくる。見えない線を可視化する。

線に導かれて、ただ、ただ無意識なる作為がはじまる。そして「無意識なる作為」シリーズが誕生した。(作者キャプション)。

 

「現在(いま)の作品」

・・・現在(いま)、絵画活動のモチーフの中心となっている「無意識なる作為シリーズ」の紹介です。

無意識なる作為 1

 

無意識なる作為 2

 

無意識なる作為 3

 

無意識なる作為 4

 

無意識なる作為 5

 

無意識なる作為 6

 

無意識なる作為 7

 

無意識なる作為 8

 

無意識なる作為 9

 

無意識なる作為 10

 

 

意識なる作為 11

 

意識なる作為 12

 

無意識なる作為 13(4連作)
その1

 

その2

 

その3

 

その4

 

その他、画廊内のアンティークな品々
ギャラリーでは、豊富なアンティークな品々を散見しました。
四角い陶器にヤマボウシの山法師の白い花が季節を感じさせます。

その他

個展出品者、鬼頭良子氏のプロフィール・絵画歴、活動など紹介します。

プロフィール

入賞作品の前で撮影、2023年 全日本アートサロン絵画大賞展 自由表現部門2点入選

画歴

  • 1949年 愛知県豊橋市生まれ
  • 2011年 長年図書館勤務をしながら、京都造形芸術大学美術科洋画コース(通信教育)に学び、卒業
  • 2015年 「2011会」池坊短期大学洗心館(京都)
  • 2017年 「2011会」池坊短期大学洗心館(京都)
  • 2019年 「2011会」ギャラリエ ヤマシタ(京都)
  • グロース展(京都芸術大学通信教育部 在校及び卒業生)
  • (毎年出展 名古屋市市民ギャラリー栄)
  • 2023年 全日本アートサロン絵画大賞展 自由表現部門2点入選(国立新美術館)

 

蔵のギャラリー

・・・醸造蔵の一部を改装した、歴史と和の雰囲気と落ち着きを感じるギャラリーです。

アクセス

画廊施設紹介

駐車場・入口前広場

駐車場・入り口は、ギャラリー北側です。7台駐車可能。写真は駐車場横のエントランス広場。

門・ギャラリーへの小径

エントランス広場左奥のギャラリーの門をくぐり、画廊入口へ向かいます。

小径の両側に咲く白いマーガレットと5月の青い空が心地よい。

ギャラリーの外壁

ギャラリー入り口

レンガから石畳そして入口をくぐり、ギャラリーに入ります。

玄関土間スペース

入り口をくぐると趣のある玄関土間スペース、天井の梁引き戸に歴史を感じます。

ミュージアムショップ

入り口正面にミュージアムショップがあります(正面一部紹介)。

画廊

ミュージアムショップの左手が画廊です。2室設置してあります。

第1室

第2室

第1室から撮影

第2室(写真左)を撮影。左手前に署名コーナーがあります。

第2室画廊
署名コーナー

ステンドグラスのやわらかな光を通した、落ち着いた雰囲気の署名コーナー。

拝観後、出口へ

拝観後出口へ向かいます。レンガの小径、両脇の白いマーガレット、黒い重厚な壁、青い空が清々しい!。

蔵のギャラリーのご案内

  • 主宰:近藤正代
  • 所在:愛知県日進市赤池村東183
  • TEL/FAX:052-801-1704
  • 携帯:090-9123-4718
  • アクセス:地下鉄鶴舞線赤池駅1番出口より徒歩7分。

 

鬼頭良子 個展のまとめ

・・・鬼頭良子氏から個展の案内状を頂いた時、「趣味は絵画でオキーフのファンです」。

との作者の自己紹介での言葉が最初に蘇ってきました。

案内状には、「生前葬のつもりでいままで描きためた絵画作品を展示します。ご覧いただければ幸いです」。

との同氏の案内文は、おなじ絵画に趣味を持つ後期高齢者の自分の心に響きました。

作品紹介で冒頭の作品の題「無意識なる作為」の誕生秘話は、創作活動をする者にとって共感するところでした。

歴史が醸し出す落ち着いた雰囲気満点の画廊「蔵のギャラリー」さんで個展を実現された鬼頭良子氏、

同氏の今後のご健康と持続可能な絵画活動を心からお祈りします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。