マイホーム

自宅を設計、5つのプラン。建築基準法他、5つのチェック。建築後、リフォームの5個所・反省の5個所。

 

こんにちは、昭和シニアです。ハウスメーカー住宅の購入を中断してから10年後、偶然に注文住宅の建築業者さんと知り合いました。

そのころ私の仕事は、企業相手から個人の住宅ローンまで幅広い相談窓口を担当していた時期でした。

ある日、注文住宅の建築業者さんがアパートローンの相談で来店されました。

年間50棟の成約実績のあるその業者さんは、さすがに抜け目はありませんでした。

私に現在マイホームの計画があるのか?及び土地を持っているのか?打診したのです。

私も40歳を迎え、宅地も確保していましたので、この辺で注文住宅でも計画してもいいかな、と思っていた時期でした。

先方から、「せっかく注文住宅を建てるなら、自分で設計したらどうですか?」・・・との提案がありました。

「設計・建築材料の不明な点は、いくらでも聞いてください」とのことでした。

そこまで言われたら、おそらく一生で一度の経験でしょうからチャレンジすることに決めました。

自分の家を自分で設計する!いい経験になる予感がします。家族構成、年齢など全員のライフサイクルをまず考慮しました。

いよいよ間取りなど希望プランのイメージを具体的に提示し、注文住宅の希望プランで自宅を設計することになりました。

写真:建築当初、2×4工法で着手
Contents
  1. 1.自宅を設計、5つのプラン
  2. 2.建築基準法他、5つのチェック
  3. 3.住んでみて解決した、リフォームの5個所
  4. 住んでみて判明した、反省の5個所
  5. リフォーム、オススメ 3点
  6. 避けたい住宅3点
  7. 必要スペースを確保したい、3点
  8. まとめ

1.自宅を設計、5つのプラン

1.家屋の規模

・・・木造二階建・40坪以内、家族構成と将来的なことを考えても十分、余裕を持ったスペースと思います。

子供たちも成長した段階で、狭くなったからと言って後から増築するより、やや余裕を持た方が良いと思いました。

2.玄関のスペース

・・・吹き抜けを回避、3~4.5畳のスペース確保・・・将来的に夫婦の高齢化を考え、車椅子などの補助スペースを確保します。

写真:玄関のスペース

3.居間の段差なし

・・・玄関・台所までバリアフリーで段差をなくし危険を回避します。掃除もしやすい。

4.二階への階段はストレート

ストレートで幅90cm・・・移動・運搬の危険性を回避します。毎日の掃除・洗濯物の運搬がしやすい。

写真:幅90㎝弱、ストレートの階段。

5.洗濯物を干すためのベランダの設置

二階に洗濯物を干す十分なベランダのスペース確保・・・洗濯物に日光を十分に当てて殺菌します、健康維持にぜひ必要です。

2.建築基準法他、5つのチェック

1.建築基準法のチェック

・・・いざ自宅を設計する段階となると、事前に建築基準法とか、北側斜線とか、確か宅建のテストで出題された事柄が思い出されました。

それを試験問題ではなく、今度は現実に体験しているのだという不思議な感覚でした。

2.建材全般のチェック

・・・建材は、屋根の瓦・床材・壁材・断熱材・照明・天井・だけではありませんでした。

水はけ(雨の時の敷地内の水の流れ)、雨どいの傾き加減など家に存在するあらゆるものを考えなければなりません。

仕方ないかもしれませんが、普段目にしているのに、一つ一ついかに表面だけを見ていたのか思い知らされました。

柱・床・天井・壁・瓦、身近な事物でも、ただ眺めていただけ?という事でしょうか(涙)。

さらに敷地の中の水捌け方向と雨どいの傾きの関係、浸透桝の設置場所などです。

実際やって体験してみて、初めてわかる事物があふれていることを実感しました。

もし、自分で設計に携わっていなかったら、この経験を出来なかったということです。

前述のごとく、当初は注文住宅業者と希望プランを話すうちに、業者のほうから「一生住む家だから自分で設計にしてみたら?」・・・。

との業者のアドバイスに触発された、マイホームプランニングの未知の世界にトライでした(貴重な経験に感謝)。

素人の私からの希望にもかかわらず、その業者は、こちらの細かい希望・質問についても、材料の一つ一つ丁寧に説明していただきました。今でも大変感謝しています。

例えば、床材においては見た目は同じでも、平米当たり三千円から三万円まで違いがあります。

柱一本取っても木の真ん中の正目ものか、木の先端を使ったものかでまるで価格が違います。

タイル一個のサイズ次第で値段はピンからキリまであり、とても勉強になりました。

タイルのサイズが広くなるほど高価になります。タイルを焼く段階で、大きいほうが不良品が多くなるから当然ですよね。

自宅設計の打ち合わせ中は、二度とない貴重な経験をしている実感がありました。

自宅の設計は、自分を含めた家族一人一人のこれからの生活を具体的に想像する貴重な機会でした。

本体の基本構造は、耐震性に優れている2×4工法を基本にしました。

3.間取りと動線のチェック

間取り

間取りの検討に入りました。従来から使っている家具で、新築後も使う予定の家具(机・箪笥など)の仕分けです。

応接ケットなど将来購入しする家具の配置など想像しながらの作業でした。

食器棚・大物の家電(洗濯機・冷蔵庫など)も対象となります。

動線をチェック

 先ずは、「一階」玄関の位置・居間・トイレ・階段・炊事・風呂場・洗濯機の場所を想像し、間取り収納の配置を考えました。
次に「二階」は、一階の壁との整合性を考えながら、子供部屋・寝室・クローゼットなどの部屋割りを決定しました。

4.家具の模型を作り、各部屋に当てはめる。

・・・さらに設計を実現性のあるものにするため、ボール紙で家具全般を縮小したサイズで模型を作り間取りに当てはめチェックしました。

さらに、一階・二階の各階の間取りをそれぞれ、建屋全体の縮小サイズに当てはめます。

合致しないところはないかチェックしたうえで、全体と間取り別の模型を作成しました。

5.一階・二階、図面・模型を完成させる。

 上記図面をそれぞれ完成させ、業者に持っていきました。業者は、「完璧です、このまま建てましょう。」との話になりました。

3.住んでみて解決した、リフォームの5個所

・・・春・夏・秋・冬の年間を通して住んでみると、ここはこうしたほうが良いとかいろいろ出てきます。

リフォームにて改善した、5個所を参考になれば幸いと思い記事にしました。

写真:一階出窓に内窓設置(結露解消・防音効果)

1.一階・出窓(130cm×180cm)に内窓設置。

一階出窓は、熱効率・結露に問題点がありました。→内窓設置により熱効率UPしました。

結露も解消され、さらに防音効果もあり、問題を解決しました。見た目を心配しましたが全く違和感がありません。

2.一階・ウッドデッキを撤去、アルミ製パーゴラを設置。パーゴラ敷地に円形のレンガを施す。

・・・ウッドデッキにシロアリが発生!衝撃を受けました。→すべて撤去し、アルミ製のパーゴラをDIYで建てました。

シロアリ防止施工作業下記に依頼、着手そして完了しました。

これでシロアリの恐怖から解放されました。

写真:アルミ製パーゴラと円形レンガ敷地

パーゴラの敷地は円形のレンガを施しました。数えきれない西洋レンガをカットしながらの作業でした。

アルミ製パーゴラとレンガの敷地の完成後、通産省主催のスモールガーデン・コンテストに応募しました。

グランプリはいただけませんでしたが最終選考3人にのこりました。DIYの懐かしい思い出です。

3.一階・居間の出入り口ガラスドアに内窓設置

一階居間の出入口ガラスドア(180㎝×160cm)に、熱効率・結露に問題がありました。内窓を設置しました。

内窓設置により熱効率がUP結露も解消され、さらに防音効果もあり、問題を解決しました。内窓の重量も気になりません。

写真(居間から):居間出入り口ガラスドア
写真(敷地から):居間出入り口ガラスドア

4.一階・風呂場のコーナーガラス窓

従来の風呂の窓は、コーナーを天井まで大きくとってあり開放的でした。

しかし防犯面・熱効率に問題がありました。

TOTOサザナにリフォーム、オプションで小窓を付けました。

浴室乾燥暖房機(天井埋め込み)もつけること、で明り取り・通気性も確保し解決しました。。

写真:TOTOサザナオプション小窓・浴室暖房乾燥機(天井部分)

5.屋外給湯システム

・・・屋外給湯システムは、夏場は重宝しますが、一旦故障したら費用対効果が疑問です。

TOTOサザナにリフォームした結果、浴室暖房乾燥機付きで解決しました。

住んでみて判明した、反省の5個所

・・・実際住んでみて判明することがあります。これから検討する事、すぐには解決できない事などです。

でも、何とか工夫ですれば乗り切れる事、これから発生する事、このまま静観することなど、反省の5個所として記事にしました。

1.駐車場一台のスペース

・・・玄関にアプローチする階段のスペースを削ることにより、二台の駐車は可能になるため現状で静観中。

2.セメント瓦の塗装

・・・年月を経てくると塗装の劣化が避けられない。メンテナンスが必要でありますが、施工業者で技術にばらつきがあります。

セメント瓦より軽くて色落ちしない新製品の開発が待たれます。

3.一階・廊下と収納スペースの幅90cm

・・・思い込みによる完全な設計ミス、布団収納幅には120cm欲しい。

今は趣味の木版画の額縁、版木の保管場所に有効に利用中。布団は、二階の収納部屋に保管中です。

4.全室バリアフリー

・・・和室と他の部屋の段差が4.5cmあり、将来段差カバーグッズの必要が予想されます。

5.二階の子供部屋にエアコンの配線

・・・近年の猛暑が続くと二階の子供部屋にもエアコンの配電が必要になってきます。

リフォーム、オススメ 3点

建築無縁の素人が、土地選びに始まり、自宅設計から間取り建材・照明選びまで経験しました。

物事は、見た目だけではわからない。実際体験して分かる事がいかに多いか思い知らされました。

SNSの行きわった現在では、有力建築業者がグループを作って、マイホーム購入者向けに積極的に相談に乗っています。仲介手数料も無料です。

アルミ製をお勧めオススメ・シロアリ回避

・・・住宅は長年住むにつれ、メンテナンス・リフォームなど発生します。

メンテナンスの面では、塗装の不要なアルミ製をお勧めします。

木製品の柵・デッキはシロアリ発生に注意ください。

その経験から自信をもって言える、おすすめのリフォームが2つあります。それは内窓設置お風呂(TOTO)です。

内窓設置をオススメ

・・・熱効率UP・騒音防止・結露解消に効果が大きく、コスパ的におすすめです。

お風呂(TOTO)をオススメ

・・・確実に生活がグレードUPします風呂場の床が冷たくありません!温度設定も自由、追い炊きが出来ます。

 

避けたい住宅3点

・・・住宅展示場では、各メーカーが魅力的な住宅をアピールしています。

今まで住んでいたアパート・社宅とは別世界の魅力的なリビング・キッチンの水回りなど展示してあります。

そこで、30年以上居住の経験から、展示場での見栄えは良いが避けたい住宅を3つ記事にしました。

玄関から天井までの吹き抜け

・・・玄関ドアを開けて入ると、そこは二階の天井まで吹き抜けで、開放感満載です。

二階の天井からは、換気用のプロペラがゆっくりと回っています。

アパート・社宅の玄関とは大違い。まるで別世界に迷いこんだようです。

しかし、冷暖房のコスト・プロペラの掃除やメンテナンスを考えてみましょう。

まず、建物全体の熱効率が問題です。寒い冬・熱い夏が必ずやってきます。

手の届かないプロペラのメンテナンスは自分たちでは危険で、業者に依頼することになります。

居間を経由して二階に上がる階段

・・・子供が居間を通さず玄関から直接子供部屋へ行くのが嫌で、外から帰ってきた子供の顔を見たい。

二階に上がる階段の登り口を居間に設け、居間を経由して子供が部屋に上がるようにしたい。

しかし、子供が外から帰って来た時、常に親が居間にいる訳ではありません。

一方で、階段入口部分が吹き抜け状態なので、居間の冷暖房効率が問題です。

解決するには、階段の上り口と居間の間に仕切りドアのスペースを設ける方法があります。

段差のある居間

・・・家族がそろって居間に集まり、段差のある居間で会話を楽しんでいるパンフレットがあります。

しかし、段差のある階段では掃除がしにくい上に、家族が移動する時、その段差が危険です。

必要スペースを確保したい、3点

・・・毎日を過ごす自宅です。最低限必要なスペースを確保したほうが快適な場所ポイント3点。

洗濯物を干す、日照スペース。

・・・天気の良い日は洗濯物に紫外線を十分に当て、殺菌感想させ、家族の健康を守りましょう。

一階でも二階でも、お庭でもOK!洗濯物を干すスペースを確保したいものです。

都会の密集地では隣接する家屋が多く、日照確保が重要です。二階のベランダなどで確保したいですね。

北欧スタイルで売り出している住宅があります。ベランダはオプションのケースがほとんどですね。

加えて、屋根と窓の上のひさしが十分でありません。日本のように降水を考えなくても良いからです。

座椅子などおける、玄関のスペース。

・・・毎日数回、家族が出入りする玄関は適度なスペースが必要です。

アパート・社宅では住居者は比較的若いので出入りには不便は感じません。

高齢になると座椅子・車いすなどを利用し、出かける機会が増えてきます。

二階への直線の階段のスペース。

・・・狭く曲がっている階段は、使用するほどストレスが増えます。

歩行と物の運搬にも危険が伴います。年齢を重ねると自分を動かす体力も衰えます。

膝も曲がり体力も落ちます。スペースは90㎝近く、直線の階段が望まれます。

気を付けたいのは、絨毯が敷き詰めた曲がりくねった階段です。家の中でも危険な感じがします。

 

まとめ

今後ともいろいろ経験し、反省・良かった事など発信出来れば幸いと思っています。

20代後半~40代は、マイホーム購入時期も良いタイミングと思われます。参考になれば幸いです。